今日は上勝マイスター講座の千秋楽の模様をリポートします。
9月に(株)いろどり様と共催で集中開催された上勝マイスター講座。
最終日となる9月22日のテーマは「上勝の食と農の新たな展開」。上勝町に
移り住んで早半年。食農経済学が専門のスタッフ宮井が満を持して、上勝
の食と農の最新トピックをお届けします。
最初の講師は上勝町有機農業研究会会長の藤田正先生。
5年前にワーキングホリデーを通じてIターンされた藤田先生は有機農業と
出会い、今や30人を越える農家組織のリーダーとなっています。
農家としては3年生ですが、某財閥系商社幹部や会社経営を通じて得た
豊富なビジネス経験を元に、地場スーパーに産直出荷を行っています。
田舎の「直売所」のイメージが強い産直ですが、直売の主流は毎日手軽
に買える「スーパーインショップ型産直」へとシフトしているのです。
講義後、会場からは床の張替えから合併浄化槽設置まで、自らの手で
リフォームしたというIターン定着のノウハウから、JAと卸売市場を中心
にした既存の農産物流通システムの限界に関する議論まで、時間一杯
活発な質疑応答が行われました。
そして最後、上勝マイスター講座のおおとりを務めていただいたのは
(株)高鉾建設代表取締役の山下俊洋先生です。
ポカ○スエットで有名な某社で、オロ○ミンCなどの未知の飲料をゼロから
ドブ板営業の末に開拓した経験を持つ山下社長。
家業の建設会社を継いだものの、そのフロンティアスピリット尽き難く、
一年前から取り組まれている上勝の棚田米を使ったお酒プロデュース
の裏話の数々を披露していただきました。
さすが営業畑出身と言いますか、緩急自在の巧みな山下社長の話し振
りに会場は笑いと驚きの渦に。
今の上勝を代表するお二人の講義は大変な反響を呼び、30名から40名
に定員変更した上勝マイスター講座は満員御礼となりました。
平日の夜に遠く上勝まで足を運んでくださった参加者の皆様、社外秘の
ノウハウを惜しげもなくお話くださった講師の皆様にこの場で感謝させて
いただくとともに、この講座から新たな地域の食と農の取り組みが生ま
れることを切に望みます。ありがとうございました。
(宮井)
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