9月17日(土)の第7回上勝学講座の興奮も冷めやらぬまま、翌18日(日)は
上勝町内にて第8回・第9回上勝学講座を開講しました。
この日は「上勝マイスター講座」の名に相応しい、上勝農業の達人お二人に
講演をいただきました
トップバッターは役場を7年前に退職され、農業を振興する行政の立場から
柑橘農家に転進された山部さんにお話をいただきました。
1981年の若手職員時代、寒害によるミカン大量枯死を経験した山部さんは
標高差に応じた作目転換などを指導したそうです。
そして自らが一農家となったいま、選んだ品目は「冷蔵すだち」。
元行政マンとして、一農家として、両方の側面から上勝の農業を語っていた
だきました。
続いてはこの50年、激動の上勝農業の展開を現場で支えてきた伊井重夫
さんに、上勝流「多角的農業経営の極意」についてお話をいただきました。
1970年代の養鶏推進、1980年代のキウイ導入、そして現在の上勝特産品
である原木椎茸など、その時々の時代とニーズにあった品目を次々と取り
入れてきたそうです。
適地適作ならぬ「適時適作」は、先に講義いただいた役場職員時代の山部
さんとの二人三脚の成果でもあったと思います。
会場からはJAと卸売市場を中心とした、従来の産地体系の在り方に関する
疑問質問が相次ぎ、「上勝型農業」構築に向けた意見交換が活発に行われ
ました。
いやぁ、上勝農業の歴史って本当に激動ですね。
ではまた上勝学講座でお会いしましょう。
(宮井)
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