9月17日、徳島大学日亜会館にて第7回上勝学講座を開催しました。
ちょっと難しそうな題名に、当日はあいにくの雨模様でしたが、大学生高校生
農林水産系の官公庁を中心に33名の方にご参加をいただきました。
まず澤田講師から上勝町の棚田を巡る動きについて概説をいただきました。
卒論であればそのまま一章に出来てしまうボリュームで、上勝の棚田があく
まで住民主体の取り組みで保全されてきたことをお話いただきました。
続いては徳島大学総合科学部の癒し系教授のお二人が登場。
歴史地理学の平井先生は、貴重な江戸時代の古地図と現在のGISデータ
(地理情報システム)比較から、上勝の棚田や民家が、200年の間ほとんど
変わっていないというお話をいただきました。
おしゃれな眼鏡がポイント、文化人類学の高橋先生からは上勝町の里山
や棚田を中心に、同心円状に八百万(やおよろず)の野神(のがみ)さんが
崇拝されてきたことについて講義をいただきました。
昨今の石仏ブームもあってか、上勝町の小宇宙的な宗教観のお話に会場
一同から「へぇー」の声がもれていました。
当日の総合司会は経済地理学がご専門の豊田先生でした。会場からは
こうした素晴らしい価値を持つ棚田をどう保全していくか。特に政治経済
的な視点からの意見質問が多く出され、活発な議論が行われました。
いやぁ、上勝の棚田って本当にいいものですね。
ではまた上勝学講座でお会いしましょう。
(宮井)
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