第1回上勝学講座「上勝晩茶」が無事終了しました!
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!!
ではでは、開催中の様子をご紹介します。
まずは講師をしていただきました、上勝神田茶生産組合の組合長である武市功さんから、
上勝晩茶の独特な製法や、晩茶農家さんの高齢化・後継者問題についてのお話を伺いました。
そして、上勝晩茶の味見もします。
上勝晩茶について勉強した後は、さっそく茶摘み体験へ移ります。
茶畑へ移動した後、武市さんから摘み方を教わります。
茶摘みと言っても、枝を指でつまんで葉をしごき取ります。
しかも、その指には針金を巻いて、葉が取れやすいように工夫をしています。
個人的には、「茶摘み」というよりかは「茶しごき」と言ったほうがいいんじゃないか?
といつも疑問に思っています。
さて、10時半頃から茶摘みに取りかかります。
この畑のお茶葉を全部摘むぞ!!と意気込んで、とりかかります。
なんたって20代~40代の働き盛りですもの、少しでもお役に立てるようにたくさん摘みたい!!
お茶摘み前の茶畑の様子はこちら。
お昼の休憩をはさんで、さらに14時半までむしる、むしる、むしる。
大人9人で3時間がんばった結果が、こちら。
全部摘もうなんていう目標が大きすぎたことが一目瞭然ですね・・・。
これだけやったのに数本しか丸坊主にできず、がっかり。
それでも、なんとか麻袋2袋がいっぱいになるほどのお茶の葉を摘みました。
お茶摘みの大変さが痛いほどわかりました。
これを70代のおじいちゃん、おばあちゃんが一日中やっていると思うと、
もっと若いもんが手伝わんでどうする!?と思いますね。
さて、次は加工の工程を見学させていただきました。
ここでも、おじいちゃんが作業のリーダーです。
お茶の葉をまず茹でます。ゆでた後はお茶の葉を摺って繊維や細胞を壊します。
そして樽へ入れ、杵でついて詰めていきます。
それぞれの作業は力仕事なので、それをサポートするための手作り機械も一緒にがんばります。
樽が満タンになったら、殺菌作用があるという芭蕉の葉を敷いて、
重さ160キロ(!!)の重しを載せます。
最後にお茶の葉のゆで汁を注いで約2週間、空気がない状態で発酵(嫌気的発酵)させた後、
お茶の葉を天日干ししたら完成です。
上勝町内では7月上旬~8月上旬頃まで、毎日この作業が行われています。
暑い最中に作業をしなくてはいけないので、お茶作りは本当に大変な作業です。
私は今回の上勝学講座「上勝晩茶」の回で、晩茶農家さんの高齢化と後継者不足の問題、
作業の大変さ、そして上勝晩茶の魅力を知ってもらい、農家さんをサポートする人が一人でも
多くなってほしいと思い、企画をさせていただきました。
今年のお茶摘みシーズンはもうすぐ終わりを迎えますが、
ぜひ来年もこのような機会を設けたいと思っています。
今回参加してくださった方、残念ながら参加できなかった方にも、
ぜひお茶の葉の摘み手や加工工程を手伝うサポーターになってほしいなと思っています。
最後になりましたが、講師をしてくださった武市功さん、企画・運営にご協力くださった
株式会社カミカツーリストの溜本弘樹さん、そしてご参加いただいた皆様にお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
(もり)