視察にうかがわせていただきました!
早く書こうと思っていたのに、もう1週間が過ぎてしまいました…。ごめんなさい。
なぜ私がお話を聞いてみたい!と思ったか。
それは、twitterでフォローさせていただいている上山棚田再生事業副会長さんの
「棚田を守るには水路をまもらんとProject始動しますー」というツイートを見つけたから。
私が上勝で考えてみたい、やってみたい!と思っていることをもう始めているとは、
先を越された~!という思いと、おんなじこと考えている人おるんやなあといううれしさから、
さっそく視察させてくださいとメールさせていただきました。
6月に本を出版されていたので、さっそく本を購入してどんな活動をされているのか予習をして、
わくわくしながら伺わせていただきました。
まずはじめに案内していただいたのは、上山地区を一望できる高台です。
集落全体を通り越して市内の中心のほうまで見渡せます。見晴らし最高!!
雰囲気は上勝の樫原と似ているなと感じました。
ここで、上山についていろんなお話を伺います。
人口は今は120人くらい。昔は800人が住んでいたそうです。
高齢化率ははっきりとわかりませんが、おそらく90%を超えている(!?)そうです。
田んぼも今は耕作できていない面積が多いですが、昔は8300枚も棚田があったそうです。
昔の写真が本に載っていますが、この棚田すべてに水が張られ稲穂が風に揺れていたら、
そりゃあ~きれいだろうなあ。
見てみたい!!
さて、本題の水路のお話を伺います。
まずは水源になっているため池へ。
でっかいなあ~。
ため池の周りにある谷水などを、全部ここへ引いているそうです。
そういえば、上勝には小さなため池もないなあ。平地がないからでしょうか?
ため池の水口を開けると、この大きな用水路に流れてきた後、
2本の水路へと別れていきます。
なんと、その2つの水路へ水を分ける役割をしているのは、
水門でもなく、堰板でもなく・・・なんと水路の真ん中にどでんとあるこの石!
この石の位置を少し移動させるだけで、2本の水路へ流れる水量が変わるそうです。
なんとも驚き!
下流の人から「水がこんぞ~」と言われると、石の位置を微調整して水量を加減するそうです。
アナログだけど、昔から伝えられてきた技術、文化なんだなと感じます。
そして末端の水路のほうへ行くと、今もまだ素掘りの水路が残っています!
手入れをするのはとても大変だと思いますが、いい味をだしています。
上勝町内でも水路はコンクリートやパイプに代わっているところが多いので、
素掘りは少ないか、ほとんどないのでは?
素掘りの水路は維持管理が大変です。
せっかく引いてきた用水が土地にしみこんだり、割れ目からもれてロスが多くなることや、
脇にある土が雨やシカなどの動物が歩くことで崩れ、水路を埋めてしまいます。
昔はどこも素掘りでしたが、水のロスを防ぎ維持管理が楽になるようにコンクリートで固めたり、
パイプに変わっています。
それ自体も悪いことではないですが、上勝では人工物に変えたところは、
前から田んぼにいた生き物がいなくなったり、減ったりしているようです。
田んぼは人の手が入っているので自然の状態ではありませんが、
人の営みに合った生き物は田んぼに集まってきたり、産卵したりしています。
逆に田んぼをやめてしまうことが自然破壊になっているのかな?と思いました。
人と自然、生き物のつながりは本当に繊細ですが、密接なものだと感じました。
人のためだけじゃなく、周りに住んでいる生き物のためにも田んぼを復活させなあかんなあ。
まだまだ上山の紹介をしたいのですが、長くなってきたのでpart2へ続けます。
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