2011年4月11日月曜日

八重地の棚田を歩く。

こんにちは、上勝学舎の宮井です。
今日は樫原の棚田に引き続き、相棒の森先生と上勝町で最も奥手にある
八重地という集落まで棚田視察に行ってきました。

棚田百選の樫原に対して、八重地は「にほんの里百選」に選ばれています。
一筆が小さい樫原に対して圃場整備が進んでいるのがわかります。



八重地の棚田の特徴はこの美しい水にあります。集落の上にはブナ林が
広がり、そこを通って湧き出す冷水は夏場でも20度程度なのだとか。


山の恵みが豊かな一方で、鳥獣被害も深刻です。八重地地区でもこのよう
に集落全体をネットで囲んで猪などから田畑を守っています。

石垣の美しさ=集落農業の熱意と言われますが、よく手入れされた石垣が
残る一方で、先ほどのネットの外には耕作放棄地が広がります。
以前は谷の向かい側にも50a程度の棚田があったそうですが、ご覧の通り
それらも今は杉林になってしまっています。

人の手によって支えられてきたこの八重地の棚田も、高齢化による担い手
の減少と、その維持管理費をどう賄うかが問題となっています。

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