2011年9月30日金曜日

あの雨が来る前に、あたしを拾って。

こんにちは、上勝の風俗風土を日夜研究しているスタッフ宮井です。

この週末は雨ということで、秋の味覚の栗拾いにチャレンジしてきました!


よく熟れた栗は勝手にパックリと開きます。開いていない毬栗は未成熟か、

中で水が溜まって虫が湧いているので注意が必要です。

食べようと剥いたら白い幼虫がコンニチワ!となっては食品安全上、信用

上の大問題ですね。


素人二人で30分少しぐらいでしょうか、バケツ一杯拾えました。


農家が採った「農産物」を、消費者が手にする「食料品」にするには選別と

調整作業が重要です。腐ったり傷付いた栗を選り分け、茹でやすいように

大きさごとに袋詰めしていきます。拾うよりもこちらの作業が大変です。

この一袋でいわゆる一級品、「L・秀品・1kg」の商品の完成です。国産栗は

450~700円/kg程度で取り引きされているそうです。

いやぁ、お金儲けって本当に大変ですね。ではまた上勝でお会いしましょう。

(宮井)

2011年9月29日木曜日

上勝町の棚田における価値、保全と活用

9月17日、徳島大学日亜会館にて第7回上勝学講座を開催しました。



ちょっと難しそうな題名に、当日はあいにくの雨模様でしたが、大学生高校生

農林水産系の官公庁を中心に33名の方にご参加をいただきました。


まず澤田講師から上勝町の棚田を巡る動きについて概説をいただきました。

卒論であればそのまま一章に出来てしまうボリュームで、上勝の棚田があく

まで住民主体の取り組みで保全されてきたことをお話いただきました。



続いては徳島大学総合科学部の癒し系教授のお二人が登場。

歴史地理学の平井先生は、貴重な江戸時代の古地図と現在のGISデータ

(地理情報システム)比較から、上勝の棚田や民家が、200年の間ほとんど

変わっていないというお話をいただきました。


おしゃれな眼鏡がポイント、文化人類学の高橋先生からは上勝町の里山

や棚田を中心に、同心円状に八百万(やおよろず)の野神(のがみ)さんが

崇拝されてきたことについて講義をいただきました。

昨今の石仏ブームもあってか、上勝町の小宇宙的な宗教観のお話に会場

一同から「へぇー」の声がもれていました。


当日の総合司会は経済地理学がご専門の豊田先生でした。会場からは

こうした素晴らしい価値を持つ棚田をどう保全していくか。特に政治経済

的な視点からの意見質問が多く出され、活発な議論が行われました。



いやぁ、上勝の棚田って本当にいいものですね。

ではまた上勝学講座でお会いしましょう。

(宮井)

2011年9月22日木曜日

上勝マイスター講座2日目、農家民宿とアメゴ養殖

上勝の食と農の達人をシリーズで紹介する「上勝マイスター講座」。

2日目となる9月13日(火)は、上勝町でも一際標高の高い市宇地区で、

農家民宿を営まれている植松ご夫妻と、上勝町最上流集落の八重地地区

でアメゴ(あまご)養殖を営まれる中内さんにフォーカス!


この日の講演のトップバッターは「農家民宿 里がえり」の植松ご夫妻。


標高600mから眺める極上の里山風景を求め、何ヶ月も先まで予約が一杯

という人気の秘密、民宿の立ち上げ経緯などについてお話いただきました。

お客さんにとって、市宇のゆったりとした時間の流れが何よりのご馳走で、

植松さんにとっては、遥か都会からやって来るお客さんの話を聞くことが

何よりの楽しみだそうです。

続いては山深い上勝町でも最も山奥の集落、八重地で「漁業」(!)アメゴの

養殖をされている中内さんの登場です。


庶民には中々味わえない高級食材、アメゴ(あまご)の養殖や八重地集落の

農業50年の歴史について講演をいただきました。

アメゴの卸価格は2000円/1kg。高騰する餌代と低迷する単価の中で、加工

を行うなど、新たな試みで収益性を確保する必要があるとのお話も出ました。



おかげさまで今回も大盛況だった上勝マイスター講座(上勝学講座)。

次回は本日19時、「儲かる有機農業」と「棚田とお酒」をテーマにした講演を

予定しております。


(宮井)

2011年9月20日火曜日

産直野菜と棚田のお酒から、上勝の食と農を考える。

毎回好評をいただいている上勝マイスター講座もいよいよ最終回!


9月22日のテーマは「上勝の新たな食と農の取り組み。

農薬化学肥料を使わない野菜を、地元某スーパーに産直出荷を行う

藤田氏と、建設会社に酒販事業部を設置して上勝の棚田米を使った

お酒をプロデュースしておられる山下氏を講師にお迎えして、上勝の

これからの食と農について考えます。


日時:9月22日(木)19:00~21:00

場所:福原ふれあいセンター(月ヶ谷温泉となり)
    上勝町福原字平間45-2
お申し込み:050-3438-8649
       kamikatsu-school@cr.tokushima-u.ac.jp

お申込みは22日当日の17時まで受け付けております。

2011年9月14日水曜日

「上勝町で学ぶ 棚田活用術セミナー」のお知らせ

上勝町では、10月28日~29日に全国棚田サミットが開かれ、
棚田の保全や活用について意見や案を出し合います。

その棚田サミット開催前後には
上勝町で学ぶ 棚田活用術セミナー」が開催されます!!

おいしく棚田米を炊くコツや、薬草料理のお話まであります。
いろんな活用術が学べるセミナーになっているみたいです。
だれでも参加できるようなので、面白そうだなと思ったらこれを機会に
ぜひ上勝町へお越しください!

詳細は株式会社いろどりのホームページをご覧ください。
(もり)

2011年9月13日火曜日

いろどり、葉っぱが生み出す魔法の『力』

9月といえば読書、食欲、そして上勝学講座の季節。

今月は(株)いろどりさまとの共催で、上勝の食と農の達人を7人ご紹介する

「上勝マイスター講座」を開催します。

9月9日はその第一弾として、上勝が誇るいろどりのパイオニアのお一人、

高尾晴子さんを講師に迎えて「いろどり、葉っぱが生み出す魔法の『力』」の

題目で講演をいただきました。


平日夜、しかも上勝町での講演にも関わらず、農家の方がいろどりを語る

という新たな試みに、総勢37名の方のご参加をいただきました。


タブレット端末、GALAXY片手にいろどりの魅力を語る高尾さん。

その真髄は「やめられないとまらない、○○○えびせん」の心だそうです。

農家の努力と工夫を上手に引き出す「いろどりシステム」。単純に聞こえて

簡単に真似の出来ない奥深さに、会場からは「へぇ!」の連発でした。



さて、「上勝マイスター講座」はまだまだ続きます。


9月18日(日)のマイスター講座は農家 × 農家のガチンコセッション。

元役場職員の「農業リーダー」山部さんと、上勝の農業を知り尽くした

「多角的農業経営」のプロ、伊井さんを講師にお迎えします。

お二人のお話から、上勝町の農業の過去・現在・未来を学びます。



9月22日(木)は上勝マイスター講座の最終日。

前半の講師は、徳島市内にも多くのファンを持ち、自然農法で産直

出荷を行うIターン農家の藤田さん。

後半の講師は、上勝の棚田米と水を使ったお酒をプロデュースする


上勝の新たな「食」の潮流を切り開くお二人の話、お聞き逃しなく!!

(宮井)

2011年9月7日水曜日

徳島の食を発見!徳島マルシェ!

産地と消費者が直接繋がる、「産直市」として誕生したマルシェ。

徳島でも『とくしまマルシェ わくわく日曜市』が、毎月第四日曜日に徳島駅

近くの東船場新町ボードウォークパラソルショップにて開催されています。

密かに農業経済学が専門の学舎スタッフ宮井。8月27日のわくわく日曜市で

マルシェ・デビューしてきました!


徳島駅前(徒歩10分位)の川沿いに、白いパラソルが優雅に立ち並びます。

日曜市は現品限りの、さながら見本市会場。お邪魔した10時前には人気の

商品はどれも品薄状態でした。食は競争!考えが甘いぞスタッフ宮井!!


当日は加工品と生鮮品のお店がだいたい半々ぐらい。マルシェをPRの場と

考えてか、企業のアグリ(農業)部門の出店が多くてとても新鮮でした。


そんな中で今回私が注目したのは、柳田農園さんのドラゴンフルーツ!

月下美人のように年に一度、月夜にしか花が咲かないドラゴンフルーツは

栽培が非常に難しい反面、アジアで人気上昇中の熱帯果樹です。


ポイントは、津乃峰製作所さんと共同で青色LEDを使って栽培していること。

青色発光ダイオードで有名な徳島らしい仰天の栽培技術です。


その他にも、徳島の面白い農産品がいっぱいのわくわく日曜市。

ぜひ一度足を運んでみてください。

とくしまマルシェ
http://tokushima-marche.jp/home/


(宮井)

2011年9月5日月曜日

第4回上勝学講座「いろどり、葉っぱが生み出す魔法の『力』」を開催します!

立て続けのお知らせですが・・・どんどん開催していきますよ~!!
第4回上勝学講座「いろどり、葉っぱが生み出す魔法の『力』」を開催します!

今回の講師は、いろどり農業のパイオニアである高尾晴子さんから、「葉っぱ」ビジネスについて
講義をいただき、過疎地域での新たなビジネスモデル創出・育成のノウハウについて学びます
なお本講座は、「上勝マイスター講座」と題して、株式会社いろどり様との共催で、
上勝の食と農の達人を紹介するシリーズ講座(全7回予定)のひとつとして開催します。

詳細は上勝学舎のホームページにも掲載していますので、こちらもご覧ください。
台風により中止になりました「ゼロから始める『儲かる』有機農業」の新しいスケジュールは、
現在調整中ですのでお楽しみにお待ちくださいませ。


(もり)

第7回上勝学講座「上勝町の棚田における価値、保全と活用」を開催します!

第7回上勝学講座「上勝町の棚田における価値、保全と活用」の開催内容が決定したので、
お知らせします!!

町内にはたくさんの棚田があります。
樫原の棚田は、平成11年「日本の棚田百選」に認定され、
平成22年には徳島県で初めて「国の重要文化的景観」に認定されました。
今年はその棚田を現地会場とする、全国棚田サミットが10月28~29日に開催されます。

今回の上勝学講座は、上勝町にある棚田の「価値」「保全」「活用」について、
徳島大学教員の棚田研究の成果の発表と、棚田を活用した新しい価値づくりについて、
参加者のみなさんと意見交換をしたいと思います。

澤田先生からは、棚田の保全に向けて地元のNPOや住民の方の取り組みのお話、
平井先生からは、昔からほとんど変わらない棚田や里道のお話、
7月の祠めぐりに同行させていただいた高橋先生からは 、
祠調査結果のお話が伺えるのではないでしょうか。

私は平井先生の調査に同行させていただきましたが、
昔と同じ道を歩いていると、着物を着てちょんまげを結った人もこうやって歩いたんだろうか・・・
と昔に思いをはせてわくわくしました。
今回のお話もとっても面白いと思うので、みなさんぜひお越しください。
会場が徳島大学本部(裁判所近く)ですので、ふらりとお越しくださいませ。
お待ちしております!!
詳しくは上勝学舎ホームページにも掲載してありますので、こちらもご覧ください。

 (もり)

2011年9月4日日曜日

上勝発!大学附属植物園、見学ツアー

回想日記の第二段は8月22日(月)!

この日は上勝町の農家さんの希望で、徳島市国府町にある徳島大学

薬学部の附属植物園をご案内しました。


住宅街のど真ん中にこつ然とある植物園。年に数回ほど一般公開をする

そうですが、毎回迷子続出だそうです。

実は私も今回初めての来園で、やっぱり迷子になりました(^^;

http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&tab=wl



この木、何だか分かりますか?

これはミカンの仲間だそうです。しかも植えてまだ10年経っていないぐらい

成長の早い種類だそうです。この他にも、園内には世界の薬草が700種類

栽培されていて、しかもその内80種類が絶滅危惧種だそうです。



建物内には標本や、貴重なサルスベリの仲間なども展示されています。

12名の参加者の方からは、植物園の目玉であるハバネロなど唐辛子類、

それに香草類に注目が集まっていました。この辺はさすが現実的ですね。


さて、徳島大学薬学部附属植物園は秋にも一般公開の予定だそうです。

お問合などは下記まで!

http://150.59.84.2/?&rf=138

(宮井)

2011年9月1日木曜日

第3回上勝学講座中止のお知らせ

明日9月2日に予定されていました、第3回上勝学講座ですが

台風による荒天のため中止とさせていただきます。


日程を延期して開催できる場合は、追ってこちらの公式ブログ

またはツイッター徳島大学地域創生センターの公式ウェブ

告知させていただきますので、よろしくお願いいたします。


なお9月9日の第四回講座、「いろどり、葉っぱが生み出す魔

法の『力』」についてはご案内通りの開催を予定しています。

ふるってのご参加、お問い合わせをお待ちしております。



(宮井)